特別発表「国際関係論」(2004年12月22日)




ルネッサンス絵画に見るマリアとビーナス

                       クロスカルチャー 3年  森 若菜

●クリスマスについて
 キリストの降誕祭。12月25日。天使によって受胎告知を受けた聖母マリアが、イエス・キリストを生んだとされ、復活祭に並ぶ二大祭の一つ。
 もと太陽の新生を祝う「冬至の祭」がキリスト教化されたもの。

 15・16世紀のイタリアルネッサンス、画家ボッティチェリが描いた二つの絵は何の為に描かれたのか。マリアとビーナスはどんな関係にあるのか。これらをもとにマリアとビーナスという二人の女性を通じ、ボッティチェリが絵にこめた意味、ルネッサンスの思想を探る。
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1 キリスト教絵画におけるマリア
 ・マリアの生い立ち
 ・キリスト教にとってマリアはどのような存在なのか。
 ・天の女王、豊穣の月の女神となったマリア
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2 ビーナスの誕生

 ・ギリシア神話「ビーナスの誕生」
 ・ビーナスの誕生の背景「プラトン・アカデミー」「新プラトン主義」
 ・裸体の意味

3.マリアとビーナスとルネッサンス
 ・キリスト教神学とプラトン主義の融合
 ・対立の統一」

【参考文献】
「聖母のルネサンス」石井美樹子,2004年,岩波書店
「聖母マリアの謎」石井美樹子,1988年,白水社
図説「ボッティチェリの都フィレンツェ」佐藤幸三,1998年,河出書房新社