新聞雑誌記事

020620 姓名は、わたくしごとで(朝日新聞)
020418 寛容さを欠く反対論(朝日新聞)
011229 夫婦別姓 実現なるか(朝日新聞)
011122 早く法案の提出を(朝日社説)
011106 自民賛成派が署名活動
011103 夫婦別姓 選択制導入は構造改革だ
011018 「別姓」具体的に検討
010805 夫婦別姓、賛成42.1%
010621
 選択的夫婦別姓 民法改正案 公明が提出
010327 氏名表記「旧姓」へ(朝日)
000512 別姓法案 国会の議論早く聞かせて(朝日新聞)


020620 姓名は、わたくしごとで 
 オーストラリアでは、名字も自由に変えられる。・・・・姓や名前はわたくしごとなのに、官庁が介入すること自体おかしい。(杉本良夫「eメール時評」朝日新聞、2002.6.20)

020418 寛容さを欠く反対論
 別姓反対を叫ぶ人たちには、他人への寛容さが欠けている。それは少数者に対する差別や偏見につながりかねない。(朝日新聞社説、2002.4.18)

011229 夫婦別姓 実現なるか
 自民女性代議士2人が、それぞれ賛成、反対の立場から、議論している。賛成は、野田聖子氏、反対は高市早苗氏。朝日新聞2001年12月29日

011122 早く法案の提出を
 もし望むなら、結婚しても夫婦がそれぞれ結婚前の姓を名乗ることができる。こんな「選択的夫婦別姓制度」の導入をめぐる動きが活発になっている。
 一貫して消極的な姿勢をとってきた自民党に、別姓制度導入のための民法改正を検討するプロジェクトチームができた。
 野党の参議院議員らも、議員立法をめざしてこのほど超党派で法案を提出した。(中略)
 別姓制度の実施には、子どもの姓の決め方など、細やかな知恵を集めなくてはならない問題もある。そのためにも、自民党はじめ各党が協力して、早く法案を提出し、国会で審議すべきだ。(後略)(朝日社説,2000.11.22)

011106 自民賛成派が署名活動
 これまで消極的な立場をとってきた自民党が、民法改正を協議するプロジェクトチームの設立を決め、中堅・若手の議員は「今国会に改正案を政府から提出させよう」と署名集めに乗り出した。(朝日、011106)

011103 夫婦別姓 選択制導入は構造改革だ
 (前略)しかし身分証明の基本となる戸籍名とのかい離は周囲に混乱を引き起こし、本人だけでなく職場の管理職の間からも別姓の導入を求める声が出ている。(略)専業主婦世帯や自営業が大勢を占めていた時代では、夫婦が経済活動の単位であった。しかし、サービス経済化や女性の社会進出が強まっているいま、主流は個人としての経済活動だ。晩婚化が進むなか、結婚による改姓を強制することで結婚前のキャリアの継続に支障を来す男女は、今後ますます増えるであろう。・・・・日本経済センター理事長・八代尚宏(朝日、2001.11.3)

011018 「別姓」具体的に検討
 福田康夫官房長官、政府として具体的に検討を進めることを表明。積極的に取り組む。(朝日新聞2001.10.18))

010805 夫婦別姓 賛成42.1%
 内閣府調査(朝日新聞2001.8.5)によれば、選択的夫婦別姓への法改正に賛成の人が42.1%に達した。反対は29.9%。
 20年ほど前別姓を唱え、変人、奇人、不道徳と非難され、民法学者には法の保護を受けたかったら法に従えと諭された。そのころのことを思うと、まるで夢のようだ。
 あと一息。「抵抗勢力」ほ誰かな?

010621 選択的夫婦別姓 民法改正案 公明が提出
 公明党は20日、・・・・「選択的夫婦別姓制度」を導入するための民法改正案を衆院に提出した。・・・・同様の制度導入は民主党なども提案しているが、公明党はまず与党内で調整し、成立を目指したい考えだ。(全文は朝日新聞参照)

010327 氏名表記「旧姓」へ 来月から公文書など朝日)
 [大阪]府は二十六日、太田房江知事の氏名表記について、内部的な公文書なぞでは四月から原則としで旧姓の「太田」を使う、と発表した。太田知事は、庁内でも普段は「夫婦別姓」を通し、旧姓の「太田」を使う一方、大半の公文書では「法的問題が生じかねない」として戸籍姓の「斉藤」を使ってきた。今回の旧姓転換は、知事就任一年余を迎えて、「太田カラー」を徐々に打ち出そうとする姿勢のあらわれといえそうだ。
 昨年二月に就任した太田知事はこれまで、法的効果を伴わないあいさつ文や表彰状などでは旧姓を使い、名刺も「太田」と表記してきた。今後はこれらに加え、法的効果を伴うものであっても、職員の辞令や審議会の開催通知、通達など、「法的な問題の生ずる恐れの少ない」内部文書については、原則として旧姓を使うことにした。・・・・(全文は朝日新聞参照)

000512 別姓法案 国会の議論早く聞かせて(朝日新聞)
 「もう来週で衆院(の審議)は実質、終わりだよ」。国会の見通しを聞くと、何人かの代議士がこう教えてくれた。終わりに近づいた今の国会で1回も議論されず、廃案になる法案は少なくない。その1つが、夫婦別姓を選べるようにする民法改正案だ。

 もともと1996年に法務省が原案をまとめたが、自民党内に「家族の一体感が損なわれる」といった反対意見が強く、国会に提出されなかった。翌年から野党が議員立法で毎年国会に出すが、廃案を繰り返した。自民党が審議入り自体に反対しているためで、今の国会でも、同じ運命をたどる。

 別姓問題についての女性の関心は高い。社民党の中川智子代議士は、30年前に結婚したとき、夫の姓に換えた。「そういう時代だったから。でもあのとき選択肢があれば、といまも考える」。法案に反対する自民党の中でも、野田聖子代議士は、「自己責任で選べるようにすればいいのでは」と積極的だ。

 私の周囲の女性たちを見回すと、結婚して夫の姓を名乗る人、通称名を使う人、名前を変えたくないために「事実婚」をする人と色々だ。廃案の繰り返しではなく、ぜひ国会での議論を聞きたい。     (秋山訓子)